
こんにちは、木島と申します。
今回の記事では、30年間大手D社の携帯販売ショップのマネージャーとして従事してきた私が、スターモバイル(格安SIM)の災害時の対策についてご説明いたします。
大手キャリアとそれほど変わらない通信サービスを利用できるにもかかわらず、月額料金が安い格安SIM。
しかし、乗り換えを検討している人の中には、「地震や台風など万が一の災害が起こった時も利用できるの?」「格安SIMだと災害時に繋がらなくならない?」と気になっている人もいるでしょう。
結論から言うと、データ通信の速度が遅くなる可能性はありますが、災害時でも格安SIMを利用することは可能です。
では格安SIMは大手キャリアとどう違うのか?一緒に見ていきましょう。
目次
【スターモバイル】格安SIMは災害時でも使用できるのか?
まずは災害時の格安SIMの利用について、音声電話は可能なのか?
結論から申し上げると格安スマホでも災害時の通話は可能となっております。
※音声通話SIMの場合
ただし災害時の現場では、他のエリアからの安否確認などで通話が集中するため、繋がりにくくなることを避ける目的で携帯会社が一部の通話に規制をかけることがあります。
その点、格安SIMは大手キャリアの回線をレンタルしていますので大元の回線が規制されると利用できなくなるということは頭に入れておきましょう。
一方で、「データ通信SIM」を契約している又は今後契約する方は電話そのものができないので注意が必要です。
ただデータ通信SIMで契約している場合でも、LINEなどの通話機能ありのアプリや、インターネット回線を利用する「IP電話」であれば災害時でも問題なく利用できますが緊急電話だけはできません。
ではインターネットはどうなのか?気になる方も多いかと・・・
インターネットのようなデータ通信は音声通話と異なり、まったく通信ができなくなるような規制はされませんが大手キャリアの回線が混雑した場合は速度が低下しますので
大手キャリアにしても格安SIMにしても速度低下はやむ終えません。
格安スマホで出来る災害対策とは?
次に格安SIMでは災害時の安全確保に欠かせない伝言掲示板や警報システムが利用できないサービスもあるため、災害時に冷静に行動するには、普段からの備えが大切です。
ではいくつか災害時におけるサービスをご紹介します。
災害用伝言板
災害用伝言板は、地震など大きな災害が起こったときに、安否情報を確認できたり、書き込んだりできる伝言板サービスです。
固定電話では「171」、大手キャリアなどでも「災害用音声お届けサービス」という同様のサービスを利用することができます。
しかし格安SIMを使用する場合、残念なことにこれらに変わる音声による災害用伝言ダイヤルサービスがなく音声で安否の情報を残すことが出来ないのです。
ではどうすればいいのか?
格安SIMを使用する方は今からご紹介する災害用伝言板サービスをダウンロードしておきましょう。
WEB171
web171はNTT東日本および西日本が提供するインターネットを使った災害用伝言板サービスです。
電話番号と名前、伝言を登録しておくと、ほかのユーザーが電話番号や名前から検索して伝言を確認することができます。
Yahoo!防災速報
Yahoo!防災速報はYahoo! JAPANが提供するスマートフォン用無料アプリです。
地震だけでなく、土砂災害情報・避難情報・津波予報・豪雨予報・電力使用状況・国民保護情報・Jアラートも受信できます。
最大で3ヶ所まで通知したい場所を登録することが出来ますので自宅・実家・職場など大切な場所のさまざまな災害に幅広く対応できる大変便利なアプリなのでおススメです。
ゆれくるコール
気象庁の緊急地震速報をもとに地震到達の情報を通知するアプリです。
地震の到達をカウントダウン形式で知らせてくれるので、強い揺れに備えることができます。
音量・地域・震度の細かい設定も可能で津波や注意報の発表・解除の通知もしてくれるので地震時の防災アプリとしておススメです。
Googleパーソンファインダー
Googleが提供している安否確認サービスで、災害時のみ利用できます。
家族や友人の「安否を確認する機能」と、自分の「安否を伝える機能」の2つの機能があり、
氏名のみで登録・検索できるので電話番号がわからないというときに便利な機能です。
LINE
災害時は音声通話ではなく、LINEやFacebook、TwitterといったSNSやメールなどのデータ通信のほうが通話よりも比較的つながりやすいのがメリットがあります。
登録者同士でなければ利用できませんが、LINEやSkypeであれば通話可能ですので電話が繋がらない場合はデータ通信で連絡を取ってみましょう。
万が一に備え、通信手段を複数持つ!
格安SIMは災害時も基本的に通話・データ通信ともに使用可能です。しかし、緊急電話などは契約内容によっては利用できないものもあります。
そのため緊急時の安否情報の共有や災害情報の確認のために、複数の通信手段を持っておくのも災害への備えとしておすすめです。
メールや電話だけでなく、SNSや災害情報通知アプリなど、たくさんの手段を持っておくことで、その場に合わせた手段で連絡が取れるため
いざという時のために、家族や友人などと連絡手段について話し合っておくことをおすすめします。
普段から防災意識を持つことが非常に大切ですので平常時にできるだけ備えておきましょう。