
こんにちは、木島と申します。
今回の記事では、30年間大手D社の携帯販売ショップのマネージャーとして従事してきた私が、スマートフォンのフィルタリングという機能についてのご説明をさせていただきます。
みなさんの中には小学生や中学生のお子さんが居て既にフィルタリングという機能を使っている方も多いかもしれませんね。
しかしそんな中でもフィルタリングってどういう機能なの?本当に子どもに必要なの?と疑問を抱えている方も多いかと思います。
今回はそこでフィルタリングという機能についてのメリットや注意点、使い方について今からご説明していきます。

目次
子供を守るフィルタリング機能とは?
フィルタリングとは、未成年がスマホを使うときに、
犯罪や詐欺に巻き込まれる恐れがあるWebサイトを閲覧できないように制限したり、
利用できるアプリや課金を管理、制限したりできる機能です。
アダルトサイトや詐欺サイトなど、危険性が高いサイトや犯罪に関わるサイトをフィルターに指定することで、
未成年者がトラブルや犯罪に巻き込まれるリスクを軽減し、
安全にスマホを利用させることが出来ます。
また、サイトの閲覧制限だけでなく、アプリの利用や課金を制限する機能や、
スマホが使える時間帯を管理する機能もあり、
未成年者のスマホ利用を保護者が管理することもできるようになっています。
保護者がスマホを管理できるようになるというのは便利な機能ではないでしょうか。
2018年に施行された「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」という法律で、携帯電話会社が未成年にスマホを販売する際、フィルタリングを設定することが義務付けられてはいるものの、お子さん名義で借りていない方はフィルタリングを付けていない方もいるかもしれません。
フィルタリングには2種類あって
- ブラックリスト方式・・・指定したドメインやサイトにアクセスできなくなったり、アプリが利用できなくなるもの
- ホワイトリスト方式・・・指定したドメインやサイトだけ閲覧できたり、アプリだけ利用できるもの
があるのですが、どちらの方式であっても未成年を守ることには違いありませんのでフィルター機能を付けていない方は是非ご検討してみてはいかがでしょうか。
フィルタリングを付けないとどうなるの?何かリスクはある?
もう一度お伝えしますがフィルタリングは未成年を守る大切な機能です。
アダルトサイトや詐欺サイトなど、危険性が高いサイトや犯罪に関わるサイトなどを察知する能力や判断する力がないお子さんが、もしそのようなサイトへアクセスしてしまった場合、大きなリスクがあるので注意が必要です。
個人情報漏洩・悪用のリスク
まず1つ目は個人情報に関する問題です。
危険なサイトと判断できないまま、何らかのファイルをダウンロードしたとしましょう。
もしそれがウイルス入りのファイルだった場合ウイルスに感染してしまい、個人情報が漏洩してしまうリスクがあります。
またSNSに関してもむやみやたらに写真を公開したりする行為は大変危険であり、自宅や現在の位置情報、服装、顔など個人情報の漏洩につながってしまう可能性もあるため注意しなければなりません。
このような被害に遭った子供たちの約85%がフィルタリングを設定していなかったという調査結果も出ていますので、いかにフィルタリングが大切かという点が分かりますね。
アプリで高額請求の恐れが!?
もう1つは有料のアプリや課金制のアプリです。
近年、オンラインゲームの課金トラブルが増えており、
10万円~50万円も課金してしまったという事例が増えているということをご存じでしょうか?
もし自分のお子さんが知らない間にスマホで有料アプリを購入したり、アプリ内で際限なく課金してしまって高額な請求が届いたら元も子もありませんよね。
そのようなリスクを回避するためにもフィルタリングという機能は役立っているのです。
フィルタリングという機能はどう使えばいいの?
フィルタリングには
- 「スマホのフィルタリング機能」
- 「携帯電話会社のフィルタリングサービス」
- 「アプリによるフィルタリング」
の3つの方法があります。
その中でもしっかりと管理したい!という方は携帯電話会社のフィルタリングサービスを利用するのがおすすめです。
では1つずつどのように使用すればいいのか見ていきましょう!
スマホのフィルタリング機能
スマホには標準機能として、フィルタリング機能が搭載されていることをご存じですか?
この方法はすぐにでも出来ますので、設定されていない方は是非ご確認ください。
iPhoneの設定方法
iPhoneでは
- 「設定>スクリーンタイム>スクリーンタイムをオンにする>続ける」の順にタップ。
- 「これは子供用のiPhoneです」を選択します。
- 「休止時間」を設定する(お子さんがスマホを利用できる時間)
- 「App使用時間の制限」を設定する(1日あたりのアプリの使用時間)
- 「コンテンツとプライバシー」と表示されたら「続ける」を押し4桁のスクリーンタイム・パスワードを設定する
- 万が一4桁のスクリーンタイム・パスワードを忘れた場合にリセットできるように、Apple IDとパスワードを入力する
※詳細な設定をする場合は、「コンテンツとプライバシーの制限」から「コンテンツとプライバシーの制限をオン」にします。表示されたメニューの一覧から、それぞれの制限を設定してください。
Androidの設定方法
Androidのスマホは、アプリごとに設定する必要があります。
- Google Play アプリで、プロフィールアイコンをタップ
- 「設定>ファミリー>保護者による使用制限」をタップ
- 保護者による使用制限」をオンにする
- 4桁のPINを設定する
- 「利用コンテンツの制限の設定」で変更する
※Webサイトの閲覧を制限するには、Google Chromeアプリを開き、「https://www.google.com/safesearch」にアクセスします。
「露骨な表現を検索結果から除外する」をオンにすると、ポルノなどの表現を含むコンテンツが検索結果から除外されますので設定を行っておきましょう。
携帯電話会社のフィルタリングサービス
携帯電話会社が提供するフィルタリングサービスは、使いやすく高機能ですので
しっかりと管理を行いたいという方は是非こちらを設定しておきましょう。
携帯電話会社ごとに独自の機能もあり歩きスマホ防止機能や、位置情報の確認機能、スマホの利用状況の管理機能など、お子さんのスマホ利用を保護者が管理しやすくなっていますので
いろいろな機能を設定しておきたい!という方は是非各携帯会社へお問い合わせください。
アプリによるフィルタリング
フィルタリングアプリはGoogleやセキュリティソフトを提供している会社から提供されており大変便利なアプリです。
その中でもGoogleが提供しているスマホ管理アプリ「Googleファミリーリンク」というアプリは親子でスマホのOSが違ったとしても問題はなく
スマホの利用制限を細かく設定出来、リモートで管理することが出来ますので身近なアプリを使用するというのもおすすめです。
フィルタリングの注意点は?
フィルタリングは、未成年がスマホを使うときに、犯罪や詐欺に巻き込まれる恐れがあるWebサイトを閲覧できないように制限したり、利用できるアプリや課金を管理、制限したりできる大変便利な機能ではあるものの
子どものスマホの利用状況をすべて監視できるのかというと、そうではありません。
SNS上の発言やネット上でいじめなど、その点も大変気になっているのではないかと思いますが
その点はフィルタリングに入っておらず監視することは出来ないので注意が必要です。
まとめ
今回はスマートフォンのフィルタリングという機能についてご説明させて頂きました。
フィルタリングという機能は大変便利な機能であり、お子さんの安全を守ることに繋がりますので、
もし現在フィルタリング機能を使用していないという方は是非ご検討してみてはいかがでしょうか。